特選集 雪割草

松原のぶえ 特選集 雪割草歌詞
1.雪割草

作詞:仁井谷俊也
作曲:大谷明裕

肩の粉雪 手で払い
逢いたかったと 眸をうるませる
世間の寒さに 耐えながら
花ひらこうと してる奴
雪割草の 花に似た
おまえにやりたい
おまえにやりたい 幸せを…

酔いにまかせて 抱き寄せた
白いうなじが こころを責める
夢でも一緒に いたいのと
小指を絡め 眠る癖
雪割草の 花に似た
おまえが愛しい
おまえが愛しい… 夜明け前

春はそこまで 来てるのに
ごめんおまえに 足踏みばかり
いいのよ待つのは 慣れてると
やさしく微笑(わら)う いじらしさ
雪割草の 花に似た
おまえにやりたい
おまえにやりたい 幸せを…


2.越前風舞い

作詞:仁井谷俊也
作曲:大谷明裕

ひゅるりひゅるひゅる 風が頬うつ空で哭く
波が 波が足元(あし)まで 打ち寄せる
あなたの愛を 失くしたら
わたしは何処で 生きればいいの…
越前風舞い
こぼす吐息が こぼす吐息が 雪になる

岩に砕けて 風に飛び散る波の花
どこか どこかわたしに 似た運命
惚れたら駄目と 知りながら
いけない恋に 溺れて燃えた…
越前風舞い
流す涙が 流す涙が 水仙(はな)になる

心細さに 胸が凍える躰(み)も凍る
夢も 夢もしんしん 冷えてゆく
ふたりで暮らす 隠れ家を
鴎よどうか 見つけて欲しい…
越前風舞い
縋るこの声 縋るこの声 雪になる


3.ほおずき

作詞:津城ひかる
作曲:弦哲也

はぐれないように
この手を 引いて
夢をまっすぐ 生きるひと
いいのわたしは わたしのことは
目立たずに 咲いている
あなたのそばで
そんな小さな そんな小さな花でいい

言葉たらずで
時には ふたり
顔をそむける 右左
ばかねわたしが わたしがわるい
やさしさに つつまれた
あなたの笑顔
あればこそ咲く あればこそ咲く花なのに

くやし涙の
くちびる噛んで
明日のゆくえを さがすひと
いいのあなたが あなたがいれば
雨の日に 散る花も
いつかはきっと
赤い実をなす 赤い実をなす時がくる


4.にごり川

作詞:津城ひかる
作曲:弦哲也

ついてゆきたい あんたとならば
地獄の果てでも ついてゆく
ばかねばかね 女って
勝手にしあわせ 夢見てさ
傷つくだけと 知りながら
流されて
今夜も溺れる 他人川

飲めば飲むほど ひとりになって
逢いたい気持ちが 風になる
ばかねばかね 寂しさは
お酒じゃ騙せや しないのに
嫌いになんて なれないと
流されて
今夜も溺れる 涙川

明日が見えない 濁った川も
はじめはきれいな 岩清水
これでこれで お別れと
決めても抱かれりゃ 女です
両手にあまる ぬくもりに
流されて
今夜も溺れる さだめ川


5.蒼い月

作詞:Non
作曲:小松勇仁

恋は激しく 燃えて
涙は哀しく 枕を濡らす
たった一夜の 逢瀬でも
腕に抱かれて 散れば花
心が溶けて 躰ひとつに重ね
闇を走る けものの様に強く
夢と知って とかれた帯が悲しい
月が燃えます 蒼い月

人は誰でも きっと
涙の数だけ 幸せになる
そんな言葉を 信じて
腕に抱かれて 眠る花
震える指と 熱い吐息の中で
時が流れ 心刹那に乱れ
明日も見えぬ 二人の運命悲しい
心濡れます 蒼い月

心が溶けて 躰ひとつに重ね
闇を走る けものの様に強く
夢と知って とかれた帯が悲しい
月が燃えます 蒼い月


6.なみだの棧橋

作詞:杉紀彦
作曲:市川昭介

どこへ行くとも 言わないで
夜明け あの人 船の上
雨のデッキに 眼をこらしても
溢れる泪で 何にも見えない
わけをきかせて くださいと
叫ぶこの声 ドラが消す
行かないで 行かないで 行かないで

寒さ間近の 波しぶき
夜明け桟橋 雨しぶき
こんな時間に 出て行く船に
あの人希望を かけたのだろうか
だけど私は どうするの
何もおしえず 行くなんて
行かないで 行かないで 行かないで

ぼくの故郷は 君の胸
いつもあの人 言っていた
いつか夜明けに 帰って来ると
ひと言きければ こんなに泣かない
私いつまで 待ちますと
船につたえる 束の間を
行かないで 行かないで 行かないで


7.朝顔

作詞:たかたかし
作曲:弦哲也

ねぇ、あなた 無理して飲む酒は
たとえ酔えても 心はだませない
そばにわたしがいるじゃない
わけてください 肩の荷を
いつものやさしい
笑顔のあなたに もどってよ

ねぇ、あなた ふたりはひとりです
おなじよろこび 悲しみわけあえる
二度や三度のつまずきは
あるわ誰にも 生きていりゃ
負けたらだめです
この世に負けたら だめですよ

見て、あなた しぼんだ朝顔が
今朝は背すじを のばして咲いてます
惚れた男につくすのが
なんでつらかろ 苦しかろ
あなたが枯れたら
わたしも枯れるわ いいですね


8.おんなの出船

作詞:山田孝雄
作曲:船村徹

涙 涙 涙 涙
涙枯れても 枯れるな恋よ
船に 私は乗る
あなた 桟橋で
白いテープを引く
お別れ波止場
サヨナラ サヨナラ
おんなの出船

夢を 夢を 夢を 夢を
夢を下さい おんなの夢を
明日は どうにかなる
今夜 見る夢に
愛を信じて行く
一人の旅路
サヨナラ サヨナラ
おんなの出船

心 心 心 心
心あげます おんなの心
他に 何もない
あげる ものなんて
沖じゃカモメが泣く
お別れ波止場
サヨナラ サヨナラ
おんなの出船


9.演歌みち

作詞:吉岡治
作曲:岡千秋

爪先あがりの この坂を
誰が名づけた 浮世坂
風が背をおす 日もあれば
雨が胸つく 肩たたく
しんどいネ そりゃましんどいけれど
エンヤコラ このみち 演歌みち

人間生きてりゃ 誰にでも
いつか身につく 垢もある
責めてくれるな はしご酒
捨てちゃいないさ 夢だけは
しゃないネ そりゃましゃないけれど
エンヤコラ このみち 演歌みち

明日は明日の 風が吹く
惚れてふられて また惚れて
はぐれ鳥にも いつの日か
待てば日和(ひより)の 春もあろ
しんどいネ そりゃましんどいけれど
エンヤコラ このみち 演歌みち


10.蛍

作詞:たかたかし
作曲:弦哲也

はぐれ蛍が よりそって
しあわせ手さぐり 夢さぐり
きれいごとでは 愛しきれない
この人と この人と
命かさねて
生きるふたりの 濁り川

抱いてください おもいっきり
明日のゆくえも わからない
夜のすき間を こぼれて落ちて
この人と この人と
躰こがして
生きるふたりの 蛍川

水が濁った この街に
蛍は住めぬと 人はいう
いいの一緒に 翔べたらいいの
この人と この人と
おなじ運命を
生きるふたりの 情け川